石川県金沢市は、日本一の金箔生産量を誇っています。
全国の99%以上の生産量を持つ、圧倒的な日本一です。
箔座[HAKUZA]のウェブサイトに詳しい歴史がまとめられています。

金沢で金箔が初めてつくられたのがいつ頃かは定かではありませんが、加賀藩初代藩主・前田利家公が金沢に入城する前から、石川県に箔の工人がいたのではないかといわれています。
十七世紀末、幕府は江戸に「箔座」を設け、全国の金銀箔類の製造・販売を統制。これによって金箔の製造は、江戸・京都の箔座以外には許されなくなり、金沢でも箔類の製造・販売はできなくなりましたが、金沢の箔職人たちは、製箔業確立に向けての運動を粘り強く続けました。
やがて明治維新で江戸幕府の崩壊とともに箔の統制はなくなり、最大の供給源であった江戸箔がとだえる一方、金沢箔の生産・販売は自由になり、全国的に名をあげることになりました。

金箔製造の副産物として生まれたものが「あぶらとり紙」というのは有名は話。wikipediaにもその記載があります。

金箔製造の副産物として有名なのが、あぶらとり紙である。金地金を叩き広げる際、地金を挟むために用いられる箔打ち紙が、皮脂もよく吸収することから転用されるようになった。金箔製造に10年以上用いられた箔打紙は、「ふるや紙」とも呼ばれ、高級品としてもあつかわれる 。